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SANCTUARY公式ブログ "Engineering&Passion"

開発担当アキラさん、ひさびさ出勤?

先日ひさしぶりにアキラが出勤して来ました。

このアキラさん。ウチの特殊な加工や開発、治具などの単品製作を主に担当しています。

必要に応じて臨機応変に出勤して来るという勤務体系をとっております...よーするにバイト?

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今はシステムエンジニアという職業なのですが、元々は二輪・四輪関係の業界出身で、

かなり特殊な事をやってた人間です。特にレース関係のパーツ開発や製作に関しては

当時それこそドップリつかっており、F-1のスペシャルミッションギヤまで造っていた程です。

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人は見かけによりませんネー...(あたまイジくられてるし)

このアキラは私が以前リーダーを務めていた事があるバイクチームの後輩で

もうかれこれ20年の付き合いになります。

このアキラさん。私には面白い思い出があって、今から15年くらい前にバイクチームの

当時のメンバー20人位で筑波にサーキット走行に出向く途中、田んぼの中にフッとんで

ぐちゃぐちゃになってるニンジャを見かけ、「ウォー!すげー!ヤベーよありゃー」と、みんなで

「ハンパじゃネー!」と大盛り上がりし、筑波に着いたら実はあれはアキラさんだった。という

アキラさんにはそうでなくても、私には面白い思い出があります。

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そんなアキラさんですが、ひとたび仕事しだすとオニのようです。おそろしい男です。

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「あの~アキラさん。それ俺もうやったから...こないだやったから...」

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そんなわけで今日は帰るらしいです。 後ろすがたに哀愁を感じます。

みんなで筑波に集合した時、1人だけジコって走れなかったあの時のアキラさんです。

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このあと子供たちをプールにつれてくとの事。 ガンバレ!アキラさん!

残業なんかに負けるな! 

 

 

 

 

 

 

Z系に180リアタイヤを入れるには...その1

相変わらず暑い日が続いております。あまりの暑さにウチのクロはすっかりダレきっています。

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ネコにはエアーガンが無いのでツラそうです。

 

さて今回はこの所増えつつある問い合わせの1つ、Z系に180サイズのリアタイヤを入れる

祭に必要な作業のお話でもする事にいたしましょう。

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極太のリアタイヤ、迫力のリアビュー。スタイルだけで無く最新のハイスペックラジアルに

しかない高性能フィールをも堪能できる!と言う事で、人気メニューの定番です。

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タイヤは近年大きく進化を遂げました。各メーカーは17インチをメインに日々開発を続けて

いますから、おのずと高性能タイヤは17インチに集中しがちです。18インチタイヤの

シンプルなルックスも捨てがたいのですが、ここ一番のグリップ性能、コーナーリング特性、

直進安定性は17インチタイヤに軍配が上がります。それらの恩恵にあやかりたいと、Zを

17インチ化するライダーの数は以外にも多く、ウチでは今もその作業に追われています。

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当然タイヤサイズはフロント120、リア180に人気が集まるのですが、このリア180化。

なかなか一筋縄では行きません!「いやぁ~何とかなったよ」とか「チェーンライン出ました」

とか、よく聞くんですけど実はこれが「ん?ん~...」って感じの車両で、結構多く見かけます。

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180タイヤの実測値は銘柄によって多少異なりますが大体182~184ミリ位。

対してZのフレーム・ピボット周辺の左右幅は238ミリ。リアタイヤを車体センターに

キッチリおいた場合、238ミリー184ミリ=54ミリとなります。

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この54ミリこそがフレーム幅からタイヤ幅を差し引いた、左右すき間の数値です。

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左右だから2で割ると27ミリ。この27ミリのすき間をドライブチェーンが通るわけです。

使用されるチェーンは530のシール入りで、そのドライブチェーンの幅はどうか?と言うと

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約26ミリ。 先ほど算出した27ミリのすき間に26ミリ幅のチェーンが通る...えっ?

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絶対あたるよね...これで走ったらチェーンが...フレームの内側とタイヤに絶対あたるよね(涙)

そうです!  Zに180タイヤを入れ、530シールチェーンを使うと、フレームの内側や

タイヤのサイドウォールにチェーンが「これでもか!」っていう位、ガンガンあたるのです。

「でも15ミリのオフセットスプロケを使ってるから」とか、そんなのはカンケーありません。

実測で180ミリ以下の幅の180タイヤにでもしない限り、絶対あたっちゃいます!

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これはZ-1やZ1‐R,MK‐Ⅱはもちろん、Z1000J/Rでも同じです。

リアタイヤをキッチリとセンターにもってくれば、皮肉にも絶対にあたっちゃいます。

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そんな訳でウチではフレームの内側を加工し、チェーンラインの通過軌道を造っています。

通過軌道を設け、もう少しオフセット量の大きいフロント・スプロケを使い(最低17ミリ以上)

それに合わせてリヤ側スプロケットハブ面も整列させ、アライメントを決めているのです。

ではそのフレーム側の加工とはどの様な加工なのか?こんな風になります。(見えます?)

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ん~醜い、いや間違えた!見にくいですねー。何分にもせまいトコなもんですから...(汗)

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チェーン軌道を確保する為の加工、「インライン処理」と呼んでいます。

では次回、その全貌をお見せいたしましょう!(ってちょっと大げさか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スイングアームのスタビ溶接 その2

昨日は貴重な定休日を使い子供らを連れて海へ行ってきました。

海と言っても”磯”で、”浜”じゃありません。水がとても澄んでいるのでシュノーケリングです。

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奥にいるのが私の息子、手前はその友達のお〇だ君です。共に中学1年生でやたらタフ。

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こちらはウチのお客さんとその子供達。こちらの子供達もハシャギまくりで大喜び!

当の私はとても疲れ果てました...。明日は仕事です。(スイングアームやろ...。)

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あつい...。今朝も汗まみれです...。今日もまたエアーガンが活躍しております。

夜しまう時はいくぶん涼しくなってるのでまだマシなんですが、午前中はキツイ。ベタベタです。

前回中途半端な所で終わっていたスイングアームのスタビ溶接、その2です。

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スカルプチュアーのワイド幅にあわせて、曲げこみ済みのスタビ材をひと加工します。

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中央部から切り離し延長。モナカ合わせに差し込まれる部分も切り落とし、溶接します。

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 こんな感じ。スイングアーム側材質は”Z5X”スタビ材は”7N01”なので溶接性良!です。

 ちなみにこの穴、バーリングと呼んでる?様なんですけど実は違います。

バーリングって言うのは”めくり穴加工”の事をいいます。これは溶接されたスリーブなので

違います。この場をお借りしまして訂正させていただきました。あしからずです。

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 ついでですからもう1つのスカルプチュアーもお見せいたします。

RCM専用のレベルアップバージョンアームです。このスイングアームはチェーン引きの

ボディー部にアタッチメントが入る構造で、アクスルシャフト径を20.25.28の3種類に

アジャストできる優れ物です。残念ながらこちらはRCM完全専用品となっているため

一般販売しておりません。申し訳ありませんがRCMユーザーの方達のみ対象となります。

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 モナカ合わせではなく、削り出しブロックタイプのスタビを溶接しましょう。

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 先ほどのスタビと同様の工程で溶接いたします。アルゴンクリーニング機能全開!です。

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 途中の工程を写真にとるのを忘れてしまいました。作業しながらだと大変です。

そんなこんなでスイングアーム完成!こちらはモナカ合わせの方。

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こっちがRCM専用スカルプチュアー・レベルアップバージョン、ブロックタイプスタビ仕様。

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 この後サスマウントとトルクロッドマウントを位置決め溶接し、仕上げの表面処理工程です。

ウチには独自でバフ研磨作業を行えるセクションが社内に存在しています。

その道25年。ポリッシュ加工一筋のベテラン職人 菊地さんです。ピカピカになります。

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より詳しいご紹介は10月発売の”bible-5”ウチの店長のコーナーをご覧ください!

 磨きあがったスタビ付きスイングアームです。プロの仕上げは違いますね~。

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こちらは更にブラックアウトし、装着した写真。RCM専用アーム+モナカ合わせの組み合わせ

プロカメラマン K氏のショット。メチャメチャかっこよいですねー!

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こんな風に個性的なスイングアームを造っています。やっぱりカスタムは楽しいです!

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 スイングアームのスタビ溶接編、終了! は~シンド...。

 

 

 

 

サンクチュアリーのR・C・M

みなさんご存知の”RCM”  

ホントに早いものでシリアル(製造ナンバー)はとうとう150番台に突入いたしました。

スゴイです・・・。すいません、自画自賛で恐縮ですがホントにスゴイと自分で感心してます。

もちろんウエスト店やヤマト店など、他のFC店が手がけたRCMも含めてではありますが

それにしてもこんなに早く150番台に入るのは予想外でした。

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と、言うわけでこれからご購入をされる方のシリアルは150番台以降のナンバーとなります。

メモリアルとなる200番、一体どんなマシンでどんな人が乗るのか今から楽しみです。

ちなみにこのZ-1は,オーナーS氏のマシンでシリアルナンバーは144番。

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こちらはA氏のZ1-R、シリアルナンバー145番となっております。

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RCMは1台1台、全てこのシリアルナンバーで管理されています。

FC店で製作されたRCMも含めて、製作時の数値や仕様がカルテ式に記録されています。

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RCMファイルをペラペラとめくって行くと「あれ?」この名前は...

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先日オープンしたばかりの四国香川モト・ファイナル店・店長末本の名前がありました。

彼自身の愛機RCM‐Z1000MK‐Ⅱのシリアルが既に登録されています。(データーはまだ)

しかし残念ながらこのMK‐Ⅱ、まだたぶん何にも進んでないんだろうな~(白紙です・・・)

一応キリの良い150番にちょうどさしかかって末本のマシンシリアルになったんだから

気合の入ったRCMに仕上げてもらいたいモンです!

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ところでここ2~3年、海外からRCMの問い合わせがやたらと沢山来ます。

受け答えする方も”ことば”の壁が大きく立ちはだかって悪戦苦闘している様です。

アメリカはもちろん、フランス、イタリア、ドイツ、オーストラリア等あちこちの国から

「どーやったら買える?」とか、「代理店契約させてくれ」とか、とにかくイロイロです。

ヨーロッパからRCMの取材が来る事も何度かありました。(Oh~RCM!とか言ってます。)

この雑誌はフランスのオートバイ雑誌「CAFE RACER]誌です。

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RCMの取材がカラー4ページで特集されております。 

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REAL COMPLETE MACHINEと書いてあります。

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もしかしたらメモリアルシリアル200番は海外のライダーが乗ってたりして...と妄想しました。

「店長!海外向けRCMの第1号は何としても本社から出そうヨ!FC店のRCMもなかなか

クオリティー高いから負けられないゼ!」

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 左 店長星 シリアルナンバーRCM‐034 右 私中村 シリアルナンバーRCM‐001

毎日がんばっております。

スイングアームのスタビ溶接 その1

スカルプチュアーのスイングアームは当初、RCMの専用品として開発・生産された物です。

が、プライベーターの方や業者さん達から譲って欲しいと言うリクエストが以外にも多かった為

テーパー型チェーン引きタイプの方のみ、一般販売をしております。

ちなみにこのスカルプチュアーのスイングアーム、完全自社オリジナルの製品です。

他業社様のスイングアームをOEMで流用し、ブランド名を付けた物ではありません。

特殊な形状のスタビを付けた物を!と言う要望もあり、今日はその作業をしています。

スタビの形はガセットのモナカ合わせに、2種類の異径パイプを溶接で組み合わせた物。

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まずはガセットを専用の型を使って押し抜きます。きれいに型抜きできる様かる~くひと炙り。

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型のメスとオスの間に材料をおいて、油圧プレスで押して行きます。

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調子にのるとハジの辺りが切れたりします。・・・要注意!

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押し型から材料を抜き出した状態。ウチのメカ達はこれを通称「包丁」と呼んでます。

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包丁をすり合わせ加工し、モナカ合わせにして溶接です。

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ガセット部に補強として追加工する2種類のアルミパイプを選びましょう。どれどれ...

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旋盤でパイプを加工し、ガセットに下穴を開けて再び溶接。

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出来上がったガセットの部材をスイングアームにフィットさせる為バンドソーで切ります。

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ん~何だか長いブログになって来ました。先日もウチの社員達から「長いっスねー!」と指摘を

されたので、それ以来なんだか長くならない様に気を使うようになってしまいました。

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仕上がった部材をアームにのせた所。ヤバイ!長くなったのでこれでヤメます。

その2に続く...。

 

 

 

 

R・C・M-142製作記 ブレーキホース製作

早いもので"R・C・M”も製造シリアルナンバーは、とうとう150番台に突入いたしました。

にもかかわらず今日はまだ、シリアルNo.142,R・C・M Z1‐Rの作業をしております。

今現在の車両の進行状況はこんな感じ。これからブレーキホースの製作に入ります。

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サンクチュアリーでは市販されている"ツルシ"のブレーキホースを一切使っていません。

それぞれの車両に合わせて全て専用に造っています。

ホースは#3のSPEED‐FLEX。スパイラルチューブだと後々汚れてみすぼらしくなるので

コーティングタイプホースを使っています。色はスモークとクリアーの2色から選べます。

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フィッティングパーツもご覧の様に多種多様な在庫が常に用意されております。

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フロントブレーキホースは3Wayジョイントを使います。ダイレクトで2本取り回す方が安く

出来るのですが、整備性が悪くカッコ悪いので3Wayにします。が、ここで1つ問題が・・・

Z1-Rのカウルステーが邪魔で一般のジョイントがステムに取り付けできません。

そんな訳で社外品の汎用3Wayを、ここら辺に取り付けられる様に加工いたします。

 

カウルステーをチョイと加工し...

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小型のブラケットを切り出して完成。所要時間おおよそ30分。

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取り付けるとこんな感じ。CIMG0354.JPG

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後はホースを車体に合わせて切断し、フィッティングを丁寧にかしめるだけ。

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フロントブレーキホースの完成です!

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左右均等でキレイなだけじゃありません。ダイレクトな取り回しに比べてコンパクトに収納が

できており、ハンドルをきった時などでも周辺パーツとの接触が防げます。

カスタムバイクは常にこのあたりをしっかり押さえて仕上げたいですね! 

 

 

 

私の1押しメカニック

暑い...この毎日の暑さは一体何なんでしょうか?私達メカニックは基本的には肉体労働系

なのでとは切っても切れない仲です。朝・晩のバイクの出し入れ時などは、それこそもう

大汗だくになります。この時の私の優れものアイテムはエアーガンです。

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このエアーガンで体中を吹きまくるとかなり体温を下げる事ができるので必需品です。

 

今回はそんな酷暑の中、黙々とがんばり続ける1人のメカニックをご紹介しましょう。

畔柳翔一 通称「クロ」とか「クロメカ」とか呼ばれております。

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このクロメカ。まだ若干21歳と若いのですが、これがなかなか”ヤレル奴”なんです。

どんなに難しい作業をふっても、どんなにキツイ仕事を回しても、なかなか離れません。

ピタッ!と私のスリップに入ってついて来ます。技術面はさすがにまだまだな所がありますが

ハートだけはコースレコードを更新し続けている、「クロ」はそんな奴です。

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ついでなのでもう1人の「クロ」もご紹介しましょう。

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ウチのくろねこ。名前は「クロ」、オスです。

ダンボール箱に入って近所に捨てられていた所をウチの息子に救助されました。

小さい頃から性格が荒く、勝手気ままで非常に難しい奴です。

実は「クロメカ」はこの「クロ」に1度だけ逢った事があります。

2人共特に興味を示す事はありませんでしたが...。

 

 

 

 

 

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