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SANCTUARY公式ブログ "Engineering&Passion"

ゼッケン39 最後の挑戦 (その2)

本年 レース活動への復帰にあたり、これまでの道筋をたどります。

 

内容は相当省きますが、それでも長いものになると思いますので

ご容赦下さい。

 

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サンクチュアリーのレース活動は松戸市での創業時代より 好きで

エントリーしていた テイストオブフリーランス(T・O・F)に

起源を発した1990年台後半にまで遡る。

 

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2000年に江戸川区に移転してからは 更に活動はエスカレート。

 

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2005年5月の大会、モンスターエヴォリューションクラスでの

レースを皮切りにヒートアップし、レコードラップもそれまでの

1分2秒台から 一気に1秒台へ。

 

 

だが・・・

 

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あの漆黒のマシンが現れて 流れは大きく変わり始める。

 

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彗星の如く登場し、当時早くも 1分を切るタイムを叩き出した

ラッシュディールZ(後のイエローコーン HAM STEAK‐Ⅱ)は

コンパクトなオリジナルフレームのZで、これまで見た事もない

動性能を見せつけた。

 

それは ブレーキングやコーナーリングライン ひとつ取っても

明らかに別次元のポテンシャルで ショッキングな走りであった。

 

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驚くべき動性能の違いは もはや 空冷Zの鈍重な走りではなく

ノーマルフレームベースのZレーサー1号機では 成す術もなし。

 

 

そんな 追い詰められた最中に・・・

 

 

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練習走行中にハンドルが回って 1コーナーで痛恨のクラッシュ。

 

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大きなダメージを負い 再生不能となったZレーサー1号機・・・

 

Zのフレームを別で用意し もう一度イチから再生させるか、あるいは

あの漆黒のマシンに対抗すべく もう一つの道を選ぶかと迫られて

 

選択したのは、手段を択ばず 最強のZを追求する事・・・

 

同じ様にコーナーリングできる 最速のZを造り上げる道だった。

 

 

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初めての試みに 情熱は注がれる・・・

 

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徹底抗戦の構えで臨んだ、オリジナルフレームへの挑戦・・・

 

現在取り組んでいる RCM USA A16の源流ともなった

第二走者、Zレーサー2号機である。

 

 

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そして2007年10月、記念すべき 現在のテイストオブツクバ

T・O・Tとなった 第一回大会。

 

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初開催となるスーパーモンスターエヴォリューションクラスの決勝で

2台のオリジナルフレームZが 更にベストタイムを0秒フラットまで

引き上げると言う、異常なレース展開に・・・

 

空冷マシンクラスの水準を 短期間で著しく進化させる結果となった。

 

 

だが・・・

 

ここでサンクチュアリーのレース活動は、突如 途切れる・・・

 

 

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あまりに激しく のめり込み過ぎた事から、メカニック達が心身共に

疲労困憊した事、そしてそれにより 通常業務が大きく滞ってしまい

当時のお客さん達に納期の面で迷惑をかけた事が 主な原因であった。

 

実際・・・                 本当に過酷な数年間だったと思う・・・

 

 

 

 

時は流れ 2013年。

 

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早朝の筑波サーキット・・・

 

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新生し、New1号機として還って来たZレーサー・・・

 

Zのノーマルフレームベースで どこまで行けるのか・・・

 

かつて旧1号機が果たせなかったラップタイム 1分切りを目標に

あの日 転倒大破で途切れた1号機のレースが、ふたたび再燃。

 

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この頃より 空冷最速スーパーモンスターエヴォリューションは

水冷最速ハーキュリーズクラスと混走でのレースとなっていた。

 

並みいる水冷車に混じり 出力や耐久性で劣る空冷のZレーサーは

当然ながら悪戦苦闘するが、それどころかオリジナルフレームで

別次元の走りを見せる 同じ空冷エンジンのマシンにも詰め寄られ

ノーマルフレームベースのNew1号機の戦いは 熾烈を極める。

 

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それでもNew1号機は 59秒913と言う、目標としていた

1分切りタイムを達成。

 

が しかし、Zのノーマルフレームベースで59秒台から先を

目指す事は不可能だと 悟らされるレースでもあった・・・

 

0秒台から その先の59秒台に入った時 フレームに現れた症状は

予想外にも 前後エンジンマウントへのダメージと、懸念していた

ステムヘッドベアリング部の限界変形で、Z系ノーマルフレームの

限界点を あらためて痛切に知る・・・ 

 

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旧1号機が目指した 空冷Zノーマルフレームベースでの 筑波

59秒台ラップを、New1号機が果たした事で幕は閉じたが

新たなオリジナルフレーム空冷マシン達を目の当たりにし、その

絶対的な性能に苦戦を強いられたと言う 印象だけが残った。

 

ましてやハーキュリーズマシン達の その速さ、凄まじさは圧巻で

Zのノーマルフレームベース+空冷エンジンの1号機では この先

太刀打ちできるものではない。

 

脳裏をよぎるのは、同じ オリジナルフレーム・・・

 

 

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Zレーサー2号機。

 

この2号機の挑戦とて 同じく完結をしていない・・・

だが、初めて製作した この2号機のオリジナルフレームの問題点も

幾つか認識できており この2号機をそのまま走らせると言う選択肢は

なかった・・・

 

 

 

驚異の58秒台でラップする、最強・最速の 混走2クラス。

 

 

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開発を急げ!   全ての集大成たる A16R Zレーサー3号機。

 

Z系空冷エンジンでの、一連における 最後の挑戦に臨むべく。

 

 

かつて限界まで戦ったファースト世代のメカニック達は、もうこの

最後の挑戦に 参加する事はないだろう・・・ 

 

だが それでも

 

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唯一のファースト世代、鈴木誠太郎はあきらめていない・・・

 

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加えて 現サード世代メカ達の中から、頭角を現す者もいるはず。

 

 

そして

 

 

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俺とて まだ現役・・・

 

久々に自らの手で 3号機のエンジンを組む。

 

ゼッケン39最後の挑戦を見届けるまで、その手を休める事はない。

 

 

 

* Special Thanks  (株)イエローコーン

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