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SANCTUARY公式ブログ "Engineering&Passion"

ゼッケン39 最後の挑戦 (その13)

11月10日開催のテイストオブツクバ Sモンスターエヴォクラス

決勝まで 残り2ヵ月と差し迫って来ていた9月11日のコース走行。

 

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完全なるゼロスタート状態のZレーサー3号機を あと2ヵ月で

仕上げなくてはならないから、その緊張感は尋常ではない・・・

 

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ようやく事実上のシェイクダウンとなった この日、取り組まねば

ならぬ 山の様な量の課題に向き合って ピットワークが開始・・・

 

ここまでの遅れを取り戻すが如く、精力集中したセットアップが

進行していた。

 

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國川は 開口一番 「一部マップに問題あり」と語る。

 

7000rpmから上はきれいに付いて来るが 5000rpm~7000rpmを

使うインフィールド領域で一番欲しい所が スロットルの急開に対し

機敏に反応してくれない・・・

 

また、ストレートで車速を載せている時に わずかでもスロットルを

戻そうものなら急激にガクーン!と減速してしまう様な傾向があり

「まずはマップ!」と 声を荒げた。

 

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PCを接続して インジェクションマップを変更。

 

実走行して 初期設定から変更が必要になるのは、むしろ必然で

別段 おかしな事ではない・・・

セッティングする為に 今日こうして、ここにいるのだから。

 

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國川は黙々と走る。

 

そのスタイルは至って冷静であったが、言い換えるなら これは

全開走行していないが故の姿であり、セットアップだけに集中して

取り組んでいるのが見てとれる。

 

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この日のもう一つの課題であるファイナルも 慎重に、調べる様に

コーナー間を繋いで行き。

 

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まずは一本目の走行 終了。

 

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一本目の走行から今日のテーマは、完全にファイナルと燃調マップ

のみにテーマを絞り込む事となった・・・

まだ全く攻め込めていないだけに、車体姿勢やサスペンションに

至れないと言うのが実情だ。

 

すぐに2本目に向け 各々が準備に入る。

 

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ドライブ側は18Tのまま、ドリブンを小さくしてファイナルを

ロングに変更。

 

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ライダーはスロットル操作でマシンを動かしているから、ここは

TPSベース重視でと 誠太郎は切り替える。

 

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2本目の走行開始。

 

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ここもセットアップのみにと、確固たる姿勢でコースイン。

 

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高剛性なフレームが故に、車体に走るバイブレーション対策や

サスペンションのセットなど 手を付けたい課題はいくつも

あったが、それでもひたすら 燃調マップとファイナルにのみ

焦点をあてて試みる走りである。

 

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ピットインの回数も増え出し、にわかに慌ただしさが増した。

 

ここのロスタイムが、致し方ないとは言え 手痛い・・・

 

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2本目の走行時間が終了し、最後の走行枠を走る前に ある程度

見えて来ていたセットアップを ピットエリアで施す。

 

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ドライブスプロケットを 19Tに変更・・・

 

これで最終減速比は 、この日のセットの中で 最もロングに。

 

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3本目の走行へと向かった!

 

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どうやら今日 一番良さそうな手応えではないだろうか。

 

コーナー立ち上がりで あきらかに、マシンに荷重が乗り出して

いるのが 見て取れるようになっていた。

 

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サンクチュアリー本店レーシング 真サード世代達も、ここに来て

各々 何を気にして何に配慮すべきなのか、お互いが確認し合う。

 

ライダー國川浩道と 始めて交わしたピットコミニュケーションに

より、流れが掴めつつあるのだろう。

 

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当の國川はと言うと、変わらず黙々と詰め寄るストイックな走りを

続けている・・・

 

特にこの場で 周囲を驚かせる訳でもなく、ストレートを全開で

引っ張る事なく 直線区間で抜かれても、これはレースではないと

言った、クレバーな走りだ。

 

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延々とラップタイム1分2秒台で 何かを見つけようと考えながら

流し続ける走り・・・

 

今は収穫を掴むが如き、まだその時ではないと言った 危な気のない

セットアップに徹し続けた ライダーの姿を見た。

 

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残された時間は 少ない。

 

今は悩み 迷走しながらも、決勝に向けてベストコンディションを

築く事が、國川を始め 真サード世代の目標でもあり、それは今日

始まったばかりである。

 

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気が付けば、油温は142度・・・

 

日中の気温が30度前後で 極めて湿度も高い環境であったから

充分おこり得る現象だが、これも要対策課題の一つだ。

 

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燃調マップは 随分と良くなって来ている。

 

だが まだベストではないし、今日のエンジンは急遽間に合わせた

ノーマルシリンダーヘッド仕様だから、この後 本来目指していた

スペックへと戻って行く工程の中で、その都度マップのセットは

繰り返されて行く事になるだろう。

 

 

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こうしてこの日の、全ての走行枠を走り終えた・・・

 

 

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奇抜な展開は 特になかったが・・・

 

裏を返せば 狙うべき遥か高き頂きへの難関さを 大いに連想させられ

段階を経て階段を昇りつめて行く 第一歩であったのだと感じる。

 

いずれ近い内、國川浩道の 闘志に満ちた走りを見る事になるだろう。

 

 

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水冷最速 ハーキューズマシンとの混走レースである以上、月並みな

存在であっては戦えない・・・

 

ストレート競争になったのなら、間違いなく まるで勝負にならない

エンジンパワー差なのだから、マシンの完成度・熟成度は より完全で

あるべきだ。

 

とは言え、歩み始めたばかりの道・・・

急がなければいけないが、焦る事は禁物だろう。

 

 

だが 何はともあれ、個人的に一番嬉しかったのは

Zレーサー3号機が現実に走る その姿を見れた事である。

 

何ものにも勝る感動があったのは 確かだ。

 

 

 

ゼッケン39 最後の挑戦・・・

 

11月10日の決勝まで、あと2ヵ月。

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