RCMの中では希少派となる前後18インチホイールのMK‐Ⅱ。RCM－254 Z750Dのオーナーがセカンド バイク用にと製作したのが このRCMー396である。一番機 RCM－254が前後17インチホイールシャシーに セパレートハンドル＆シングルシートと言うスポーツコンセプトを極めていた事から、このRCM－396はいつでも 気軽に乗れる正にセカンドバイクとしてのコンセプトを求めて製作されている。

前後18インチホイールを選択した のもその表れで、一番機 RCM－254とは真逆の性質だ。それども随所に拘りはあり、長さ・角度共に自分の 好みに拘ったショートマフラーはメーカー不明品をベースに、テールパイプを数ヵ所切り離して溶接。その後の 塗装も耐熱性と塗膜の強靭さに優れたセラコートで黒塗りに仕上げている。前後ブレーキキャリパーとディスク ローターはイタリア TAR・OX製で、キャリパーは40mmピッチ企画の削り出しであり、4ホールPCDディスクは TAR・OX社オリジナルのMK‐Ⅱ専用品である。

この様に個性異なる2台の空冷Z系RCMを所有したオーナーは 走りのステージに合わせて2台を使い分けており、メインとセカンドと言う定義こそあれど、どちらも飽きの来ない 愛機としてRCMライフを満喫している。