空冷Z系車両の枯渇に伴い一連のZ系車両価格はここ数年で軒並み上昇。Z‐1、Z1‐R、MK‐Ⅱの 代表3機種は特に値上がり著しく、数も少ない。中でもMK‐Ⅱは最も難易度が高く、状態良いベース車が 中々手に入らない状況である。そんな厳しい時代を迎えたが、このRCM－477のオーナーはMK‐Ⅱに 拘り、しかも上級仕様のRCMに拘ったお一人。

ベース車+製作費の合計が高額となっても、あくまでも 自分の理想を優先するとオーダーメイドRCM製作に踏み切られた。マシンは17インチホイールシャシー コースで前後サスにNITRON製を採用し、フロントフォークはオリジナルでブラックカラー統一している。 ディスクのみSUNSTAR製を用い、ブレーキキャリパー&マスターにはBrmbo製のCNC系を採用。 前後ホイールもO・Zレーシング製を採用して、足回りパーツのメーカーにも徹底して最高の逸品を!と 拘った。エンジンは基本ライフ重視の仕様としたが、実用域でのトルク&パワーを追求すべくヴォスナー イタリア製ピストンでボア&圧縮をアップ。乗り易さを犠牲にしない範囲での出力向上を図っている。

全体的なカラーコーディネートはブラックをメインにワンポイントでレッドを効かせ、ベース色をブラックに した純正風で外装をペイント。これによりシックな大人のイメージを演出してRCMらしい仕上がりとなって おり、オーナー拘りの理想を実現させている一台である。