生産終了からすでに18年が経過し以前に比べると部品の入手も困難になってきたGPZ900R。 すでに旧車と呼べる年月が経過し健全なベース車両を探すことが非常に困難になっている。 車両を再生するにしても純正部品の多くはすでに製造中止となっており、健全な車両へと再生する上で 不可欠な要素をクリアすることが非常に難しくなった。このスポーツパッケージNew TYPE-Rは、 同型後期型車両の部品をハイブリットできるよう設定されたメニューが盛り込まれ、 エンジン、電装、シャーシあらゆる部分において今後懸念されるであろう要素を 妥協することなく払拭したRCMである。

電装系には同型後期型車両の電装をハイブリットし、万が一のトラブルにもすぐに対応し易いよう 配線の経路もシンプルに簡略化。点火系には信頼性の高いASウオタニを採用。最適な点火時期を 選択できることでエンジン性能を引き出せるだけでなくエンジンにおけるトラブルも回避することができる。 エンジン内部はNinjaのウィークポイントと言われる全てをリビルトし精密に組み上げられ、 車体回りには信頼と実績のあるOHLINSサスペンション、OZレーシングホイールを採用する。 さらにそこから大きくアップデートされたこのRCM-530は随所にオーナー拘りの仕様となっている。

まず一際目を引くこのキャンディーワインレッドの外装は、他に類を見ないオリジナリティー 溢れるカラーリングとなっている。初期型Ninja仕様のエンブレムには、オーナーのNinjaに対しての 思いが込められた仕様と言えるものである。 ブレーキにはbrembo製ラジアルキャリパー484を採用。ブレーキ性能だけでなく車体の雰囲気に合わせた ブラック仕様となっている。車体の随所に至るまでイメージし続けたオーナーの思いを具現化 したと言える、RCM-530である。