Z‐1をベースに製作された、このRCMー311。オーナーは東北岩手県在住の方である。ST-Ⅱの補強で 強化されたフレームに前後17インチワイドホイールの組み合わせは、エンジンに施したパワーソースへの 布石であると言える。
良く回り、ダルなスロットルワークでも強く加速して行くトルク特性を求めて、エンジンの 仕様を選択。

同時に、チューニングエンジンによく見られがちなライフの短さを補うべく、耐久性も考慮した プランニングメニューを設定している。組み上がったエンジンの特性は、スロットル開度 1/8程度付近から 開けた時に発生するトルクの盛り上がり、その加速感は、正にオーナーが求めて来た世界観があり、また 増大したエンジンパワーに対応するべくアップグレードされたシャシーが、駆動からの激しい入力を、しっかりと 受け止めている、そんな全体バランスの良い仕上がりとなった一台である。