ご友人が同じく Zに乗っていると言うオーナーは「造るならしっかりやってくれる所で製作した方が良い」と アドバイスを受けたとの事。その助言から当サンクチュアリーに問い合わせを頂けた事は大変嬉しい事で あり、なればもちろんの事、しっかり造ってあるマシンとは如何なるものかを知って頂くべく、オーダーメイド によるRCM Z‐1が製作された。

工程上最初のプロセスとなるフレームのレーザー測定とストレッチを終え 延べ14ヵ所へのフレーム補強STAGE‐Ⅱを施し、レイダウン＆インライン処理も同時に施工。17インチ ホイールシャシーコースにてスポーツライディング性能の向上をコンセプトとした。ハンドリングの良さや 扱いやすいエンジン特性などRCMとして造り込まれた空冷Zの利点は多々あるが、オートバイとしての 基本的な構造における造りも非常に重要で、普段クローズアップされない細部のクオリティーにおいても まさしく言葉の通り、しっかりとやっている。

フレーム補強の材料精度や溶接技術、エンジンオーバーホール 工程における問題確認と精密寸法の追求など、あげて行けばキリがない程の積み重ねになるのだが、 それら目立った点だけでなく、例えばステアリングロックを掛けた際の遊びの量であるとか、アルマイト処理 されてないパーツへの表面処理追加であるとか、地味ながらも一手間かけている箇所が複数に及んでいる。 むしろこう言った細部への拘りこそが最もRCMらしい特徴であり、製作サイドも力を注いでいる部分だ。 些細な事も積み重なれば大きな要素になる。しっかり造られたカスタムマシンとは如何なるものなのかを オーナーに知って頂き、またそんなマシンをオーナーも気に入ってくれている RCM－501である。