オーナーが長年所有して来たフルノーマルのCB750F。動性能を大きく一新させるべく、お持込みされました。 現行ハイスペックラジアルタイヤを堪能する為にも、もはや前後17インチホイール化は欠かせない要素。併せて サスペンションやブレーキも同時アップグレードを行うべく、フレームから加工開始。ワイド幅となる前後タイヤに サイズマッチしたSCULPTUREステムとスイングアームはCB-F用のラインナップがなかった為、Z用を用いて フィッティングしている。

これら足回りパーツを正しく取り付けるにはフレーム側への加工が最も重要となり、全て 計画的に寸法合わせをして行かなければどこか途中の段階で辻褄が合わなくなる。故にCB本来の各部寸法は もちろん、新たに取り付けるシャシーパーツのサイズ感をきちんと把握していなければ、正確なフィッティングは まず出来ていないと言えるであろう。そう言った面を踏まえた上でこのRCM－404は製作。当然の事ながら 完成後の車体ディメンションは狙った姿勢である。

またホイールセンターやチェーンラインと言ったアライメントも 完璧に精度を追求。フレームに施したリアショックマウントの位置や幅など、全て計画的に仕上げられたものだ。 オーナーはこのマシンに対し動性能を追求しつつ同時に自分好みのルックスにも拘っていた。完成した車輌は そのどちらの要素も満たす仕上がりであり、走って良し、所有して良しの一台になっている。