2017年現在でRCMの総製作台数は440番台に入り、今も尚その数は増えつつある。そんな状況の今、 RCM－061と言う初期のシリアルナンバーを持ったこの車輌は、前オーナーが諸事情から手放したMK‐Ⅱを クラフトマンシップとして再販売したものである。

2桁台と言う旧いシリアルナンバー車輌なだけに、当時製作されて から既に10年以上の年月が経過しており、再販売に至って相当なレストアとリメイクを施している。その内容は 車体を全て全分解した所から始まり、フレームの再粉黛塗装はもちろん、エンジンも全分解後にガンコート塗装を 含めたオーバーホールまでを行う事で、当然の事ながら10年前にはなかったより良質な部品に交換。2017年の 最新仕様として新生を果たした。

部分的に再使用されたパーツもあるが状態を確認し厳選されたものであり、その 結果マシンスペックは、非常にレベルの高い仕様にて仕上がっている。枯渇し続ける空冷Z系事情の中で今回の様な 旧いシリアル車の再販売は稀なケースではあるが、徹底したレストアとリメイクを施してやる事で、むしろ購入者に とっては有利な条件で車輛が手に入ると捉えられる一台である。