空冷Zの中でも、最も入手が厳しくなったと言える KZ1000MK-Ⅱ。いわゆる程度中と呼ばれる類の個体でも、かつての 価格で入手する事は難しい現状である。RCMは車体に採用される部品の8割を、現行のレーシングパーツに切り替える為 全体的に健康なコンディションを維持し易い面がある。

フルカスタムは動性能の向上であると同時に、ベストコンディションへの 最短ルートでもある。そんなRCMのプロセスにあっても 個々のパーツにおけるグレードや色は、目に見える部分なだけに オーナーにとっても大切な要素。このRCM－357は外装のカラーリングも含めて、まさにオーダーメイドで仕上げられている。

もちろん フレームの補強と加工は17インチ専用のメニューが施され、最新スペックの足回りパーツも 徹底した精度を追求して 装備。エンジンはドイツ ヴォスナー社製ピストンを採用し、各内燃機加工も全て作業済みで、比較的過激な仕様でありながら、 街乗り・高速クルージング・ワインディングロードでの用途にも対応する、幅の広さを持った一台に仕上がっている。