空冷Z系の中でも、最も入手が困難になりつつあるKZ1000MK-Ⅱ。そんな希少車をベースにRCM化された、このRCM－403。 福島県在住のオーナーからリクエストされたその車体は、17インチホイールシャシーで生まれ変わった仕様である。

フレームは レーザー測定とストレッチを行った後、オリジナルフレーム補強STAGE-Ⅱを施す。それに併せて装備された17インチホイール シャシーは、サンクチュアリーが最も自信を持ってお勧めできるデーターベースのシャシーで、均整のとれた動性能が良点である。 エンジンこそライフパッケージなものの吸排気系パーツの性能とセットアップにより、トルクフルでありながら扱い易いフィーリングを 実現している。そんな現行ハイスペックラジアルタイヤ装備を前提にした攻撃的17インチシャシーだが、実際に乗車した際の感覚は 意外にも乗り易く、都度速度域に合わせたライディングが可能な性質だ。

ライダーが乗っていて常に緊張感を感じる、あるいは疲労を 憶えると言ったマシンは、結果的にマシンを上手く操作できなくなる。だからこそ乗り手に扱い易い性質は、今やRCM製作における 最大の課題と言ってもいい。このRCM－403も例外なく、そんなコンセプトで製作されたマシンである。