このRCM－478のオーナーはRCM－477のご友人であり、477と同時に製作依頼を受けた一台である。 基本的には477のオーナーと同じくMK‐ⅡのRCMを造りたいと言う熱意から製作に至ったもので、ベース 車両が枯渇する背景の中で粘り強く実現。仕様は前後17インチホイールシャシーで、477同様オリジナル フレーム補強ステージⅡから入ってベストなシャシーディメンションを構築している。

17インチ化のメリットは 何と言っても現行のハイスペックラジアルタイヤを装備できる点にあるが、車体姿勢や足回りパーツの寸法を 間違えると単に癖だけが強い乗りにくい車両になってしまう。空冷ZでのRCMはそれらネガな要素を打ち消す べく、Zでのレースから得たノウハウと長年の経験をフィードバックさせて造り込んでおり、このRCM－478も 含めて、非常に完成度高い仕上がりになっている。

オーナー自身、以前カスタムしていた車両を乗っていた 経緯があったが、それ故にこのRCM－478では近年進化したカスタム・チューニングの技術進化を体感して 貰える事であろう。最近では少なくなった白ホイール、そしてブラックを基調にブルーをワンポイント採用した カラーコーディネートはオーナー自身によるチョイスで、個性的なビジュアルでまとめ上げている。カスタム バイクとしての走行性能もさながら、自分仕様の一台として存在感のあるマシンである。