オーナーは北海道在住の方で先ずはこのＲＣＭ－４８５ ＭＫ-Ⅱをオーダーされたが、ＭＫ-Ⅱを製作している 期間中にカリフォルニア州 ＬＡでのプロモーションを終えて日本に戻って来たＲＣＭ－４４９ Ｚ-１をご購入され、 先に４４９が納車。結果、このＲＣＭ－４８５は納車順的にもシリアルナンバー的にも、２台目のＲＣＭになった 事になる。

しばらくしてわかった事だが、一台前のシリアル車ＲＣＭ－４８４のオーナーとは友人同士の関係で、 お互い知らずに、同時期にＲＣＭを連番でオーダーしていたと言うから凄い偶然もあるものだ。そんな面白い エピソードを背景に製作されたＲＣＭ－４８５ ＭＫ‐Ⅱ。１７インチホイールシャシーで随所に力が入った仕様だ。 ホイール・サスペンション・ブレーキと、足回りにおける妥協は一切ない。最初に納車されたＲＣＭ－４４９が オーナーのリクエストによりセパレートハンドル化されたのだが、このＲＣＭ－４８５は最初からアップハンドル コンセプトで進行。全体的に重厚感ある硬派な雰囲気ながらスポーツバイクイメージも強調されたＲＣＭらしい ＭＫ‐Ⅱに仕上がっており、存在感あるマシンである。

エンジンは耐久性に配慮を置いたライフパッケージだが マフラー＆キャブレター、そして点火系のアップグレードにより、トルクフルでハイレスポンスなフィーリングを 実現させており、実用速度域においてはまず不満のない仕様だ。北海道ではバイクをフルシーズン乗る事が 出来ないとは思うが、自分仕様でオーダーメイドしたＲＣＭを常に手元に置いておけるのはそれだけでも 楽しい事であろうと察する。乗ればもちろんだが、見ているだけでも気持ちが高揚する、そんな一台である。