オーナーは既に4台のRCMを所有しており今回のMK2は5台目となるRCMである。これまでよりもより力が注がれたこのマシンにはキリ番となるシリアルナンバーRCM－600が与えられた。 大きく造り込まれたこの車輌はオーナーの要望により個性の強い仕様として製作。特にビジュアル面においては妥協なくとの依頼を受けている。メーター周りはスタックメーターを採用し ワンオフ3連メーターパネルで造りこまれ、足回りパーツには現在、ロードレース世界選手権で主力となっているオーリンズサス、OZレーシングホイール、ブレンボキャリパーを採用。ディスクローターにも定評ある日本のサンスター製を用いた。スイングアームはRCM定番のスカルプチャー製にワンオフ削り出しエキセントリック式サスマウントスタビを追加しインパクト＆実用性共にスペシャル仕様となっている。

エンジンにはDiNxピストンを採用し、軽量なピストン特性もあって立ち上がりのフィーリングは 軽く鋭いレスポンスを実現。ST－2ハイカムシャフトを始めとするチューンナップの基本的な部分は満たしたスペックだ。所有している4台のRCMもそれぞれ違う個性があり、この5代目のRCMー600はその中でもさらに個性が強くインパクトがある。オーナーは早くも次のRCMをホンダ車でと検討しており、6台目はどんな仕様のRCMが誕生するのか造り手側としても楽しみである。少し先の話はともかく、先ずは待望のRCMー600を堪能して頂き、ビジュアルだけでは無く運動性能に優れた走りを体現して頂きたい。