Z‐1やMK‐Ⅱと同様 ここ数年で数が減りつつある、KZ900&1000。枯渇と同時に相場価格の上昇も否めない現状である。 それでもZ‐1よりもリーズナブルな価格である事は確かで、このKZベースでのZ‐1レプリカがあると聞く。このRCM－419の オーナーは正にそんなレプリカを求めたと 言うのではなく、あくまでも最初からKZ1000でと言うコンセプトで製作がスタートした ものだ。

外装は新品コンディションに勝るものなしと言う観点から、Z‐1用をチョイス。それでもKZへの拘りはあり、サイドカバー エンブレムなどはその象徴でもある。KZへのちょっとした拘りは残しつつ、シャシーやエンジンはRCM本来メニューの集約で 仕上られており、O・ZレーシングホイールやOHLINSサスペンションなど、選手権採用 最高峰レーシングアイテムは揺るぐ事なく 採用。あくまでも動性能向上が最優先課題であり、重要部位におけるパーツ選択に妥協はない。

エンジンもハイコンプ仕様の ヴォスナーピストンを用いて、パワーパッケージでコンプリート。シャシーのグレードに引けを取らないパワーフィーリングを実現 している。KZ1000と言う、いつもと違う機種を用いて完成したRCMー419。オーナーの想いが具現化した一台でもある。