空冷Z同様、近年状態の良い個体が大変少なくなった、GPz900R Ninja。本来であれば程度良く、走行距離の少ない ベース車を基に展開していた、スポーツパッケージシリーズなだけに、最近は成り立ちが難しくなってしまっている。 それでもユーザーが所有するNinjaをベースに、スポーツパッケージメニューを適応させる例は 少なくは無く、この RCM－344も そんな車輌持ち込みにより製作された一台である。

既に要所、個々のパーツをオーナー自身が購入し ある程度の段階までカスタムされていた車輌だったが、RCMとしてシリアル装備をするにあたり、サンクチュアリーの メカニックによりコンプリート製作されると言うプロセスを設ける事となった。一度全分解された車体はオリジナルフレーム 補強ST-Ⅲを施し、ダイヤモンドコートで再塗装。エンジンも全分解後にガンコート処理され、フルオーバーホールを 施して完成させている。

まだ細部に課題は残すが、スポーツパッケージTYPE-Rとしての水準をクリアーした この車輌。 今後もオーナーの想いを載せて、発展して行くであろう 一台である。