絶版旧車感を否めなくなった、GPz900R Ninja。中古車市場における状態の良い個体は激減傾向にあり、 高年式モデルを中心に、価格も高騰している状況である。また、電装系部品などを中心に純正部品の欠品も 目だって来ており、今後は レストアや修理における難易度も高くなると判断せざる得ない所だろう。

そんな 時代背景にあって、これまでリリースして来たNinjaのRCM、スポーツパッケージTYPE-Rも、これまで同様に 製作販売する事が難しくなってしまい、新たにこの RCM－351NewTYPE-Rを製作する運びとなった。 同時進行で製作された もう一台のNewTYPE-R、RCM－350同様、エンジンは全てオーバーホールが施され、 また電装系も ほぼ全て後期別モデルの新品電装にコンバート済み。それに伴って 電装プレートやブラケット等 全て造り替えされた専用部品で構成。

ただし このRCM－351に関しては、OHLINS倒立フォーク FG424や NITROレーシング製 ウェルドクラフトエキゾーストの採用など、通常のNewTYPE-Rと比較して、かなり異なる 仕様である。新車に近いコンディションでありながらも、RCMとして カスタマイジングされたNinja。そんな コンセプトの基に製作された一台である。