このRCM－377のオーナーはDAEGを所有していたが、キャブレターのフィーリングも含めて、少し前のモーターサイクルに 想いを馳せていた。DAEGも素晴らしいバイクであると感じていたが、より人間の感性を必要とする かつてのオートバイに 心惹かれていた訳である。頭に浮かんでいたのは常にNinjaだったが、年式なりの痛み・トラブル、そして今後乗り続けて行く 上での部品調達性など、中々決めれずにいたと言う。そんなオーナーが踏み切ったのが、このNinja New TYPE-Rであった。

New TYPE-Rのメニューは、オーナーが気に掛けていた部分を全て網羅していると言える。エンジンフルオーバーホールは もちろんの事、決め手は電気系統、すなわちより新しい年式車の電装にフルコンバートされていると言う点である。今後長く乗り 続けて行く上で部品交換の容易さや構造的な優位性など、比較すれば一目瞭然な違いである。

そんなオーナーの気持ちを満たす 仕様であったNew TYPE-R。このRCM－377は、スタートEDITIONからかなり大きくアップグレードされた仕様になっている。 各パーツのアップグレードは相当な内容で、またそこが個性の演出にも繋がっていると言えるだろう。ビジュアル面ではブラック トーンを強調しており、RCMらしい渋みの効いた一台に仕上がっている。