RCM Ninja スポーツパッケージ New TYPE‐Rは従来のRCM Ninjaとは異なり、初期の製作時から エンジンフルオーバーホールと電装系のオールワンスワップをレギュラーメニューとして標準化している。

今現在のGPz900R中古車事情を考慮するならコンディション最高の個体は極めて少なく、始めから 然るべき部品交換と対策を施しておくべきと言う考え方からである。このRCM－408は北陸在住の オーナーが所有していた車輌であり、はるばる搬送されて来た持込み車ベースでNew TYPE‐R化を 果たした例だ。

持ち込まれた車輌はそれほど状態が悪い印象を受けなかったものの、オーナー自身は 細部の痛み具合が気になっており、ならばと作業を進めて見れば確かに随所に痛みが見られる状態で あったが、エンジンに関しては実質的走行距離がまだ若い事からオーバーホールの必要性はなしと判断。 シャシー&ボディ、そしてZRX系電気系統スワップをメインにNew TYPE‐R化製作がスタートした。

スポーツバイクとしての動性能向上はもちろん、今後永く乗り続けて行く上での維持管理においても 優位性あるマシンへと進化を遂げている。