宮城県在住のオーナーが所有していた、Z1100GP・・ 既に相当なカスタムが施されていたが、 自分のマシンの出来具合に疑問を持ったオーナーが思い切ってトータルでの手直しを図り、 車輌を持ち込まれたものである。

入庫後 分解を進めるにつれ、確かにそこかしこに 問題が見られる。車体ディメンションは明らかにバランスを崩しており、細部における仕事、 殊に電装系の処理などは非常に雑な仕上げで、これはオーナーがやり直したくなる気持ちも わかると言うもの・・ と、言った車輌であった。そこから全てを全分解。フレームも新規に加工を 施し、粉黛塗装で仕上げ直す。エンジンも全分解。要所、精密測定と内燃機加工をやり直し レストアとオーバーホールを同時進行。足回りもほぼ9割以上の部品を交換。気になっていた 電装部品も再使用に苦しいものは一層し、固定方法なども含めて大きくアレンジを加えている。

当初、手直しとして進めていたこの車輌だったが、その内容・・ プロセスを考える限り、これは RCMであると判断。急遽シリアルンンバーRCM－335が与えられたと言う経緯だった。 今回の思い切ったリメイク&モディファイで より一層のロングライフを堪能して行ける、そんな 一台を目指して仕上られたRCMである。