RCMを複数台所有するオーナーの存在は今では珍しいケースではない。中には2台はおろか、3台所有している オーナーも複数人おり、どの方も一台目を非常に気に入ってくれた事から繋がった2台目だから、製作側としても 本当に嬉しい限りである。このRCM－468 Z1000Jのオーナーも一台目のRCM－447 Z1を気に入ってくれた 事からの2台目で、RCMの中では希少派となるZ1000Jベースでのオーダーメイドである。

シャシーのコースは RCM十八番の17インチホイール仕様でフレーム補強は最新の構造を採用。Z1000J/R系はエンジンマウントが ラバーマウント式となっているのだが、エンジン出力が上がる事でラバーの消耗が著しく早くなり、前後方向に エンジンが大きく動き出すと言うウィークポイントを持っている。それを解消するべくリア左側エンジンマウントの 補強を行うのだが、この以前の手法では完全にエンジンの動きを抑制しきれなかった為、根本的に構造を変えた 補強で効果を進化させている。

これによりエンジンの動きは最小限に抑えられマウントボルトの曲がり防止も実現。 高出力化したエンジンとハイグリップ17インチタイヤの組み合わせに、よりマッチングしたフレームとなっている。 その他車体パーツの仕様や外装カラーリングなど全てがオーナーからのリクエストによるもので、オーダーメイド ならではの一台に仕上がっている。製作工程を楽しみ納車後は走りを楽しむと言う、RCMの醍醐味満載となった マシンである。