目に映るコミックスの世界観は、北海道在住オーナーからのリクエストで、実現したビジュアルである。最初の印象は それこそ、外装部品やフレームのカラーリングであろうが、機能を担う 実質的な部分に関しては、RCMそのものと 言える構成で仕上られている。

コミックスから見て取れる情報を純粋に複写するのではなく、より実体に近づけるので あれば、むしろパーツチョイスは17インチワイドホイール化であると判断。確かに一見した時の印象は、正にコミックスに 登場するZに かなり近いイメージを、具現化出来たのではないかと感じる。もちろん 走破性能とて軽視はしていない。 現行ハイスペツク ラジアルタイヤに、最新のホイールやサスペンション。現在世界中のトップレースシーンで採用されて いる、いわゆる生粋のレーシングパーツで構成。フレームの加工や車体の姿勢など 採用パーツとのマッチング作業も、 RCMを製作する上では軽視できない大切な要素である。

ビジュアル面においてはコミックスの世界観を追求。一方では ロードスポーツバイクとしての資質にウエイトを置いた造り込み。二極テーマに重点を置き、それを融合させた一台である。