ほぼ一年と言う期間を経て製作された、このＲＣＭ－３８５。オーナーは高騰する空冷Ｚに危機を抱き購入を決意。 しかしながら予定よりも早い決断となった為、最初から一年間かけて製作をと言うリクエストの元に進められた。

フロントフォークは最近では少数派となったＸＪＲ１２００純正流用であるが、後期型年式のアジャスタブル機能が 追加されているものを使用。合わせて前後ホイールもＸＪＲ１２００純正ホイールの流用となる。初めから最高峰の アイテムに出来るに越した事はないが、予算も考慮し無理せず流用路線を選択。フレームの加工やエンジンの オーバーホール、また電装系や吸排気系と言った重要部位など、妥協すれば後々大掛かりなやり直しになる セクションをきっちりフィニッシュさせ、フロントフォークやホイールと言った、後々部分的にアップグレードして行ける 部分を純正流用で仕上ると言うプランであった。

確かに今は空冷Ｚのベース車を抑える事に重点を置くべきと考えるのは 間違っていない。後々発展性を求めるなら、フレームやエンジン等の重要部位をきちんと仕上ておいてやれば、 今後はボルトオンで楽しむ事が出来ると言う訳である。このＲＣＭ－３８５は、そんなオーナーの戦略にて完成した 一台である。