最初の生産から45年もの時を経過した空冷Z。当然の事ながら車体の経年劣化は大きく、当時の状態をそのままに 今乗り続ける事は難しい。RCMのコンセプトは、空冷Zをより現代的なレベルに引き上げるべくモディファイする事で、 それは同時に各部コンディションをベストにする為の行為でもある。

17インチホイール化に伴い前後サスペンションや ブレーキ系は格段にアップグレードされ、動性能は飛躍的に向上。当然の事ながらエンジンのフルオーバーホールは 欠かせない必須科目であり、オーバーホール工程の中で現代の対策部品を組み込む事も定番のメニューとなっている。 コンディションアップされたエンジンには更に現代の吸排気系パーツと点火系が組み合わされ、ノーマルスペックの それを大きく越えるが、補強や加工を施されたフレームと最新鋭の足回りは、それらをベストマッチングさせている。

このRCM－401も例に違わぬ仕様で製作された一台であり、生産当時の動性能とは比較にならない性能を誇る。 RCM全てがそうであるが、現代においてもスポーツバイクとしての水準を高く確保できており、現役のロードバイクと して楽しんで走れる性能差が、45年前の当時と最も異なる点であろう。