元々所有されていたカスタムZ‐1であったが、ある転倒を機にRCMとして大幅リメイク。新生した一台である。 転倒によるダメージもそこそこあった車輌だが、何よりもオーナーのRCMに対する想いから、現在の仕様へと 至った。フレームは既に数ヵ所 補強が施されていたが、全て削除し先ずはレーザー測定と修正を行っている。 その後サンクチュアリーオリジナルフレーム補強STAGE‐Ⅲを施し、レイダウンのやり直し等 トータルで精度の 高いフレームへと仕上げ直している。

足回りも前後ナイトロンサスを始め、ロードレース世界選手権ホイールの 逸品 O・Zレーシングアルミ鍛造ホイールへと変更。SCULPTUREスイングアームも含めてほぼ一新される。 また今回力を注がれたのは車体だけではない。エンジンも全分解され定評あるガンコート塗装後、6速クロス ミッションをセット。同時にRCMでの動力伝達装置代名詞となりつつある、オフセットドライブスプロケット不要の EVOLUTIONチェーンラインシステムを採用。

他にもPAMS製ESTライナーをベースにヴォスナーピストンを 組み込んでツインプラグ点火ヘッド仕様にするなど、パワーユニットセクションにおける妥協打算は微塵もない。 結果、カラーリングこそ以前の面影を残しているが、中身は実質以前とは全くの別モノと化しており、オーナーの このマシンに掛ける温度の高さを感じ取る事ができたZ‐1である。