まず目に入るアッパーカウル。アメリカンドリーム製ハーフカウルをフレームマウント式で取り付けた この仕様は、 栃木県在住のオーナーによるリクエストである。インパクト強いこのZ-1のシリアルナンバーは RCM－431。

本来セパレートハンドルの方が相性良い設定であるハーフカウルでバーハンドルを組み合わせたのも、オーナー からの要望である。バーハンドルとの組み合わせにあたって注意したポイントは、とにかくカウル本体位置が上に 上がりすぎない事。見た目のバランスに違和感が出ない様、各部ミリ単位で拘り、繰り返し確認して固定される。 また高速走行時のカウル振れ抑制にラバーマウント式のサイドブラケットを単品製作するなど、実用面においても 配慮した構造を取っている。

OHLINS倒立フォークFG424と、O・ZレーシングホイールGASS RS-A、そして BremboラジアルマウントキャリパーGP4-RXと言ったシャシーパーツも、このマシンの個性を表している部分だ。 オーナーはゼファー1100に乗っており、今回このRCM－431を購入するにあたって、とにかく自分の好きな 仕様をと希望されていた。そんなオーナーの期待に応えるべく、オーダーメイドRCMとして完成したRCM－431。 カスタム空冷Zの面白さを存分に堪能できる仕様で仕上がったと言えるだろう。