香川県在住のオーナーから依頼を受けた RCM－446。17インチホイ-ルシャシーで製作されたオーダーメイドRCMである。 オリジナルフレーム補強ステージⅡで強化されたフレームにSCULPTURE製のステム&スイングアーム。そこに装備された スウェーデンのOHLINS製サスペンションと、イタリア O・Zレーシング製アルミ鍛造ホイール&Brembo製ブレーキシステムの いわゆる世界選手権レーシングメーカーアイテムは、もはやRCMにおいては十八番とも言える最強のコンビネーションである。 シャシーチューニングにおける個々のパーツ性能は非常に重要で、選択アイテムの性能差は如何に造り込もうとも、その性能差を 埋める事は難しい。

ロードスポーツとしての動性能を真剣に追求するならば、サスペンション・ホイール・ブレーキアイテムの メーカー選択は絶対性能に大きく影響して来るから、おのずと最も高水準なステージで結果を残している最高峰のメーカー品に 辿り着く。長い製作時間と予算を掛けて作り出すコンプリートバイクなのだから、そのパーツ選択に妥協はしたくない所である。 このRCM－446も妥協ない選択肢で製作された一台。一見大人しめに見える純正タマムシカラーのルックスでも、装備された スペックは先鋭的である。バイクはエンジンよりシャシーの方が、わずかに勝る仕様の方が扱いやすい。何もそれはレースに 限らず、ストリートにおいても十分体感できるもの。これから長く乗り続ける愛機のスペックが優秀である事に越した事はないの だから、オーナー自らリクエストした選択肢に間違いはないと言える、そんなマシンである。