サンクチュアリーのスタッフ主導にて製作されるRCMクラフトマンシップ車輌。もちろん日本のユーザー向けに製作販売 される車輌だが、このRCM－449は初めてアメリカ向けに製作されたRCMクラフトマンシップである。完成後は日本で 一度登録され念入りなロードテストが行われるが、その後アメリカ カリフォルニア州へ送られ、ロサンゼルスの大型バイク ショップにてショールーム展示。現地で購入希望者が現れれば販売可能と言ったモデルである。

これら全ての流通を実現 させる事が出来たのはひとえに、何と言ってもロサンゼルスにある RCM USA社の存在が大きい。現地に営業拠点があり 専属スタッフがいて、ロサンゼルス港近くの海運会社と連携しながら通関業務をこなし受け取る事が出来る存在は大きい。 単に輸出すると言ってもバックヤードがなければ中々実現は難しいからである。この様に環境が整っている中、アメリカ向け 第一号車となったこのRCMー449は、RCMらしい路線の17インチシャシースペック。それも各部のパーツチョイスも含め アップグレード仕様として製作された。ピストンはWossner社製ピストンを用いて高圧縮化。NITROレーシングフルEX+ ASウオタニSP‐Ⅱの組み合わせでエンジンもワンランク上のグレードに仕上がっている。

実はアメリカの市場、メッキやラップ 塗装に代表されるキラキラ系の派手な装飾が好まれる傾向にあるとの事で、日本よりショー向けの仕様に注目が集まり易い のだが、このRCM－449では敢えてそれを抑えめにしている。もちろん多少ニーズあわせるべく派手な仕様にしてはいるが、 あくまでもRCMのアイデンティティーを損なわい事を選択。このRCM－449がアメリカで如何なる評価となるのか、非常に 楽しみな所でもある。