広島県在住のオーナーはご子息がZEP1100を所有していた事もあり、Z‐1を選択。それもトータルで手が入れられた RCMをとの事で、その時たまたま製作が進んでいたクラフトマンシップ車両 RCM－457が まだオーナー不在の車両 だった事から、このRCM－457をベースにと決定した。まだパウダーコートされ、フレームに基本的な前後足回り部品が 組み付けられただけの状態だったRCM－457だが 製作工程は半ばと言う事もあり、そこからはオーナーリクエストに より作業が進行。

各部パーツの銘柄や色など ほぼ全てオーナー好みの仕様となった事から、RCMクラフトマンシップと 言うよりフルオーダーメイドと呼んでも遜色ない一台となる。シャシースペックは前後17インチホイールコースで、全体的に 乗りやすさ・扱いやすさを重点に置いたもの。ワインディングでのスポーツランを始め、高速クルージングや街乗り等でも 難なく走れる仕様である。エンジンはヴォスナーピストンを採用したライフパッケージでオーバーホール性に重点をおいた もの。ライフパッケージと言えど、ナイトロレーシングマフラー&TMRキャブレターの組み合わせで、トルク&パワーに おける不満はない。

むしろ実用走行域において逞しい出力特性を実現させているフィーリングである。世代的にご子息は ZEP1100。一方でオーナー自身はZ‐1のRCMと、一見似ていて非なる かなり個性異なる2台でのランデブーラン。 走った先でお互い乗り換えれば、マシンそのものの世代間差も楽しめるのではないかと思う。