RCMクラフトマンシップ車両は、オーナーから依頼され製作するオーダーメイドではなく、サンクチュアリーの スタッフ主導の元に製作され展示販売されるRCM。このRCM－466 Z‐1も、そんなクラフトマンシップとして 製作が進んでいた一台である。フレームの加工やエンジンのガンコートなど、最初の下準備が完了した辺りで このRCM－466のオーナーとなった方から問い合わせを頂き、ご成約。

車両はまだ下準備が終わったばかりの 段階であった事からセパレートハンドル仕様や車体各部をブラックカラーパーツ中心で組むなど、ほぼ全ての メニューがオーナーからのオーダーメイドで製作されたと言ってもいいマシンである。圧巻だったのはこの車両の 製作時間で、フレームとエンジンの下準備が完了していたとは言え、成約時からおよそ一ヶ月半ほどで完成を 果たしている点。

RCMは極々特殊な仕様を除き平均で3～4ヵ月間の製作期間を要するが、下準備の期間を 1ヵ月としても延べ2ヵ月半であるから、これほど早い期間で完成した例は過去にない。また如何に早く完成した とは言えRCMとしてのクオリティーを下げる訳にはいかないから、短期集中にて仕上げられた例外的な一台と 言えるだろう。RCMクラフトマンシップのシステムを有効利用した、質と納期の2つを両立させたマシンである。