このRCM－470のオーナーは数年前にもRCM Z‐1を所有していた方である。最初のマシンは諸事情から 手離されたが、しばらくしてこのRCM－370を新たにオーダーメイド。2台目となるRCM Z‐1と言う経緯である。 実はこのマシン、一台目のZ‐1に似た仕様でオーナーの一貫したポリシーを感じさせられるものなのだが、 それでも以前のスペックを超えたものにと言うコンセプトで造られている。

足回りは17インチホイールシャシーで 構成。もちろんあわせてフレームの強化・対策も忘れてはいない。今回エンジンはイタリアヴォスナーピストンを 用いて大排気量化を敢行し、同ピストンのもう一つの魅力的スペックであるハイコンプレッション化も果たしている。 目に見えないエンジンであるが、乗れば体感で以前のエンジンとの違いがわかるからオーナー自身の満足度も ひとしおであろう。サスペンションやスイングアームと言ったパーツにおいても今現在の最新ラインナップとなって いるから、事実上アップグレードされていると言える。

わずかな差かも知れないが、個々のパーツ性能が向上 したものになっている事は、もちろんトータルバランスが整っていての事ではあるが本来良い点であると捉えて 良いだろう。オーナーはこのRCM－370で、高速クルージングからワインディングランまで様々なステージで 走っており大変気に入って頂けている。ある意味で担当したメカニックとコミニケーションを取りながら製作した事が 実ったマシンであるのだろう。今後も長く大切に乗り続けて頂きたいRCMである。