世界的に枯渇が進む空冷Z系車両。もちろんZ‐1はその筆頭たる存在である。このRCM－475 Z‐1のオーナーも そんな厳しい時代の中で一念発起され購入を決められた一人である。スペックはRCM十八番の17インチシャシー コースで、各パーツの銘柄やカラーなど全てオーナーの描いたイメージを具現化したものである。

サンクチュアリー オリジナルのフレーム補強ステージⅡを施されたフレームに装備されるのは、世界選手権3種の神器とも呼べる 「OHLINS」「O・Z Racing」「Brembo」の3アイテムで、それらトップカテゴリーのメーカーパーツをRCM専用パーツと して開発されたSCULPTUREパーツでフィッティング。エンジンはライフを重視した仕様でオーバーホールにウエイトを おいたものだが、吸排気系のパフォ－マンスアップにより扱いやすさ充分なパワーフィーリングを実現。街乗りから ロングツーリングまで幅広く対応した特性としている。

ブルー&ブラックのツートンカラーもオーナーリクエストによる もので、この組み合わせのZ系RCMは希少な色合いなだけに個性的であると感じさせられる。ゴールドOHLINS フォークやニッケルコーティングキャリパーの存在感が前面に出ているものの、全体としてはそれほど派手な出で立ち には見えないから、巷のカスタムマシンに見られがちなガチャガチャした賑やかさも抑えられていて、大人の一台と言った オーラを纏っている様である。オーナーが拘りオーダーメイドで完全を目指した、自分仕様のRCMと言えるだろう。