世界的に枯渇してきた空冷Z。そんな車両だからこそ自分の理想とする1台を造りたい。 そんなコンセプトで依頼を受け製作されたこのRCM-488は、製作当初はモデルとなる車両が あり製作をスタートした。しかし次第にオーナーによるオリジナリティー溢れるアイデアが 盛り込まれいき、徐々に仕様はアップグレード。最終的には唯一無二の拘りの1台となった。 一際目を引く外装のブルーは四輪外車メーカーのモーリシャスブルーを採用。

ソリッドブラックとの二色で纏めたオーナー拘りのカラーリングは都会的な雰囲気を感じさせる。 一方で要となる車体は、オーナーの出張先である北海道を思い切り走りたいという思いを 実現するべく、車体回りには一流パーツを選択している。足回りには欠かすことのできない OHLINS製サスペンション、ブレーキシステムには信頼性の高いbrembo製ラジアルキャリパー& SUNSTAR製ブレーキディスク、そしてロードレース世界選手権での最も大きなシェアを誇る OZホイールGASS RS-Aとのマッチングは、高い水準での動性能を実現している。エンジンは 吸排気系を中心にチューンナップされ、より扱いやすくスポーティーなライディングが 楽しめる仕様となっている。

エンジンからのハイレスポンスなトルク感と、現代の動性能を 実現させる車体からのトラクションを受け止めるフレームには、適度な強化がなされ高速域での 高い車体安定性を実現している。見た目のイメージだけではなくより実践的な走りを実現する、 正にオーナーの理想を具現化させたRCM-488である。