近年18インチホイール仕様のZ系RCM製作は依頼が多くなったが更にこのRCM-597に関しては ノスタルジックな路線を強調し、部分的に最新パーツを取り込んで作り上げた一台だ まず目に飛び込んでくるアメリカンドリーム製のアッパーカウルKITである、取付けにあたり オーナーからの要望でなるべく高めのバーハンドル&ノーマルステムだったRCMとして製作する以上、 取付けするカウル部分はすべてラバーマウント対策、ノーマルのオフセットのステムを使用し取付けするにあたり フレーム側にステアリング切れ角ストッパースリーブを製作し、アッパーカウルのステーを一部切断し 曲げ直したりなど追加補強したりと大幅に修正を施している。

そんな個性的な車体に搭載されたエンジンはピストンボア67とライフパッケージでありながらも腰下の オーバーホールには力を注ぐ。一般的に入所不可なクランクメインベアリングとコンロッドベアリングを 全て新品部品に交換。その際に位相ずれも修正してフルリビルド。ヨシムラステージ1カム&インナーシム化と トロコイルオイルポンプ、ジェネレーターコンバートキットと先鋭的なパーツを各所に使用し高い走破性と 扱いやすさを向上している。1台目(RCM-558)と異なる気質の車両でオーナーの拘りが明確に見えるRCMだ。