2018年11月の時点でRCMの総数は470台に届いている。それら全てのRCMに一人一人オーナーが 存在しており、中には海外のオーナーと言うケースも最近では珍しくない。実際 RCMのオーナーはその 多くが遠方在住者であり、海外も含めてその比率は多い。このRCM－465のオーナーも同じで、南の遠方から オーダーメイド依頼されたケースである。オーナー拘りのリクエストはセパレートハンドル仕様である事。

すなわち ロードスポーツバイクとしての素性を高める方向性のコンセプトである。17インチホイールシャシーコースで 造り込まれたRCM－465。当然ながらフレームの補強・加工を施した上でのシャシーフィッティングによるもの。 またエンジンにも時間とコストを費やし、点火系と吸排気系パーツの性能マッチングも相まってトルク&パワーの フィーリングは申し分ないものとしている。

オーナーが最後まで悩んだのがカラーリングだが、色々検討した 結果 Z1‐Rらしさを残すと言う観点からⅠ型純正カラーを選択。一目でZ1‐Rであるとわかるビジュアルで 仕上げられている。その他細部に至るまでオーナーからのリクエストが反映されており、オーダーメイドならではの 楽しさ、製作プロセスも含め「造る・乗る」の両面において趣のあるマシンになったと言えるだろう。