古くから本店に出入りするお客さんがオーナーの、このゼファー1100。以前から随所にカスタムを施していた 車輌だったが、長い走行履歴による各部の痛みや疲労が酷く、またRCM化したいと言う積年の想いから、 機を得て大掛かりな作業に踏み切った一台。

距離を重ねたエンジンはフルオーバーホールと同時に、ドイツ ヴォスナー製ピストンに変更。カムシャフトもイギリスのケント社製に交換している。フレームはリアショックの レイダウン加工が施されブラックにダイヤモンドコート。足回りには目を引く倒立フロントフォーク、OHLINS FG 323を用いた倒立エクスモードパッケージを採用。同時にスイングアームやブレーキ廻りも数多くのパーツ変更が 実施され大きくアップグレード。

全体的に一新されている。今やゼファー1100も絶版旧車の感が否めない時代な だけに、カスタムだけでなく大掛かりなレストアやオーバーホールが必要とされている。オーナーが長年温めて来た RCM化計画が、まさにベストなタイミングで行われたと言えるケースであろう。