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Home» SANCTUARY 公式ブログ » 3号機のエンジン、その後・・・

3号機のエンジン、その後・・・

こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。

 

先日のテイストオブツクバから 早や10日以上が経ちました・・・

 

レース当日は58秒台ラップと言う壮絶な展開で、見てるこっちは

も~~  やきもきしっぱなし・・・(;^ ^A

 

特にエンジンは向こう見ずにも空冷Zで 水冷ハイパワー勢を相手に

ガンガン行ってるもんだから、それこそ 冷や汗ものだったんです。

 

 

31112201 (12).JPG

そんなハーキュリーズ&スーパーモンエヴォの ハイレベルなレース

決勝で、最後の1~2ラップ マフラーから煙が出始めたのを見ており

レースの翌日 早速3号機のエンジンを下ろしました・・・

 

31112201 (13).JPG

合間を見て エンジンを分解。

あの煙・・・       白煙だったから 燃焼室にオイルが入ってるはず。

 

よくぞブローせずに持ってくれたと褒め讃えつつ、患っている所は

一体どこよと、恐る 恐る・・・

 

31112201 (14).JPG

まずはカムシャフト・・・

白煙吐きとは無関係な部分ですが、少し前にカムのジャーナル部を

目いっぱいカジっていたので、正直 ずっと心配していました・・・

 

でも結果は 見事にきれいで、ホッと一安心 ♪

 

ヘッドに上がっているオイルも潤沢で、油膜もバッチリ効いていて

とても良い状態でしたよ! (^^)v

 

31112202.JPG

さぁ、 やばいとしたら この辺でしょう。

 

白煙を見て 一瞬、デトネーション!?

 

あぁ~  やばい!   ま~た やっちゃったか?    なんて 思わず

ちょっとだけ 恥ずかしくなったんですが・・・ ( ̄▽ ̄;)ハハッ

 

31112201 (1).JPG

ピストンは4気筒とも、全くそんな気配なし・・・

 

て ゆーか、 むしろ 綺麗!?

 

31112203 (2).JPG

ケース内圧が かなり高かったし、減圧コントロールバルブの類を

付けてなかったからシリンダークリアランスが広がった所に張力が

落ちたピストンリングを超えて 内圧ガスが燃焼室に混入したか?

なんて 思ったりもしたんですけど、 シリンダーを測定してみれば

元々 0.08~0.09で精密ボーリングした数値に 大きな変化はなし。

 

いやむしろ、至って健全 健康な状態でして・・・

 

31112201 (21).JPG

ピストンスカートも、いや~ 素晴らしい!ってな位 良いあたりが

出ていて、気になる傷も一切なく 最高のコンディションでした。

 

じゃ~ 一体 何よ? って、 頭をひねっていたんですが・・・

 

31112203 (1).JPG

インテーク側 バルブステムにオイルべったりで、う~~~む・・・

 

どうも バルブガイドからのオイル下がりが、臭い???

 

31112203 (3).JPG

この3個目のシリンダーヘッドも レースウィーク突入前に慌てて

急遽 間に合わせたもので、バルブは元々ついてた中古を使い回し

当然 バルブガイドなんて打ち換える事なく、そのまま使ったから

高負荷の掛かる走行の連続で ガイドの圧入が緩んだか 動いたかで

オイル下がりを起こしたかと思われます・・・

 

まぁ この後は時間がたっぷりある事だし、原因と思われるヘッドの

状態を 慌てずゆっくり解明して行きましょう。

 

 

 

31112201 (15).JPG

ところで今回のエンジン、先ずは147馬力と言う 舞台に上がる事が

できる最低限のスペックに辿り着いたのですが、それを裏で支える

存在のパーツもありました・・・

 

31112201 (22).JPG

分解し 点検して、よし!・・・          よかった  問題なし!

 

これを組んでからは全開走行を続けても、常に油温は110°~120°の

間で安定してたから 結果は良好 ♪

 

レース終了後にエンジンを早々分解したのは、このオイルポンプの

状態を確認するのが目的でもあったんです。

 

 

31112201 (7).JPG

これは10月末頃の画像・・・

 

満を持して このポンプが縁の下の力持ちになる事を信じ、組み込み。

 

31112201 (8).JPG

決勝まで残す所 一週間と言う大事な時に 製品のテストを行うのは

どうなの? と 思われるかも知れませんが、オイルポンプの様な重要

循環系パーツこそ ストリートのテストだけで販売してしまう事に

正直 疑問を持ちます・・・

 

大手2輪メーカーがそうである様に、限界ギリギリ条件のレースで

テストしてこそ 真の結果が得られると考えてましたから、ここは

如何にシビアなタイミングとてテストすべき! と、判断しました。  

 

むしろ こう言う製品の性能テストが出来るからこそのレースであると

思ってますし、それも 超ハイレベルなレースを行っている事の意義、

自分達ならではの優位性だとも捉えています。

 

31112201 (9).JPG

それにしてもこのトロコイドローターポンプは本当に素晴らしい!

油圧はノーマルとの比較で およそ5倍以上と、文句なしの性能!

 

前にも少しお話しましたが、このZ用トロコイドローターポンプは

かのYRPレーシング 故山幡氏が製作販売をしていたもので、実は

このポンプ、その復刻版なんです。

 

山幡代表は このZ用トロコイドポンプで実用新案を取得しており

私達サンクチュアリーがそのライセンス使用に関して正式に許可を

頂き 復活させたもの・・・

 

無断に製作し 販売しようとしてる様な行為では 決してありません。

 

 

31112201 (3).JPG

ただ、若干改良は加えました。

 

例えばこの ポンプボディとストレーナーボディとのオイル通路

合わせ面にOリングを入れる構造にしたりとか・・・

 

31112201 (10).JPG

最も拘ったのが、このポンプギヤのピン径・・・

 

ご損じな方も多いと思いますが、Z1やMK‐Ⅱなど 前期型のZでは

このポンプギヤピンの径が3mmなんですけど、J/R系以降の後期

Zでは ピン径が4mmに太く対策されている・・・

 

31112201 (4).JPG

Zレーサー1号機で3mmのピンを使用していたら、いつの間にか

ピンがボロボロになってて「なるほど、これが4mmに対策された

理由か!」 と、しみじみ思わされた経験がありました・・・

 

故に今回のポンプでは、この4mmピンと専用ギヤをセットにして

ご提供できる様に進めているんです。

 

31112201 (20).JPG

1号機、2号機・・・        そして今回の3号機と・・・

 

いずれもレースと言う厳しい世界の中で 純粋に速さを追求して

来ましたが、同時に製品のテストと その製品の性能による恩恵を

受けて成り立っているんだと、改めて強く感じさせられました。

 

レースの水準が高く、過酷であればあるほど それはより一層で

競技と製品開発とは 常に一心同体・二人三脚なのだなと、そう

思わされます・・・

 

大手メーカーは空冷エンジンなんて もう見向きもしないでしょう。

でも自分達零細企業は まだしぶとく、あきらめておりません (^^;)

 

レースフィードバック・・・

 

正しく この言葉に尽きると思います。

 

 

 

それにしても 今回のレース・・・

 

シリンダーヘッドに始まり、シリンダーヘッドで終わったなと・・・

 

恐るべしはヘッドではなく、オークションかな!?  (-_-;)

 

 

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