こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
年末年始まで残す所2週間と言う この時期、そんな事はお構いなしに
忙しい サンクチュアリー本店。
11月から問い合わせ頂いてたZ系RCMのオーダーが 7台ほど入り
以前から製作を進めていたRCMと同時進行で 新規車両の段取りに
追われると言う、相変わらずのドタバタにスタッフ全員 奮闘中・・・
そんな訳で増々空冷Z系RCMの製作に拍車が掛かっているんですが
ここ最近は なぜか角Z系のオーダーが数多く、キープをしておいた
ベース車の在庫が凄い勢いで減ってしまって 焦っております(汗)
今回ご紹介するマシンも、そんな角Z系である MK‐ⅡのRCM・・・
大阪府在住 M・Oさんの、RCM-543です!
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1ヵ月半ほど前の事、フレーム補強を行うべく 材料のすり合わせが
始まった、M・Oさんの RCM-543・・・
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まずはパイプの補強材、延べ4ヵ所から溶接を開始。
溶接の熱でパイプ内圧が高くなる為、必ず圧抜き穴を開けてから
溶かして行きます。
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治具は、エンジンを搭載してマウントを締め込んでいる状態の
寸法になる エンジンハンガー形状のものと、スイングアームの
ピボットを締め込んだ状態にする為のスリーブタイプ 2種類で
この2つの治具を付けずに溶接すると 溶接後 フレームが見事に
変形しますので、絶対に欠かす事ができない治具なんです。
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こちらの治具も必需品・・・ おなじみの レイダウン治具。
フレーム シートレールの左右に下穴を開けて サスマウントピンを
挿入し溶接するんですが、そもそも左右 同じ位置に穴を開ける事
自体がとても難しく、専用の治具なしで左右精度を出せるものでは
ありません・・・
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穴開けから溶接まで、全て治具を嚙ましたまま加工を進める事で
始めて左右の位置やマウントの平行度が きちんと揃うと言うもの。
フレームに施す加工は 後々修正するとなると逆に大掛かりなものに
なりますから、この手の大事な加工は やり直しなど必要のない様に
最初からキッチリやっておくのが一番なんです。
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他にもドライブチェーンの軌道加工やタンデムステップのマウント
新設など、いくつかの加工を終えて フレーム完成!
もう既にパウダーコーティング工程へと旅だっており、来週には
きれいに塗り上がって戻って来る事でしょう (^^)/
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同時に進んでいた エンジンの段取り・・・
生産から40年以上も経過していると ガスケットも一筋縄では
剥がれません・・・
ケミカルリムーバーを用いて 丹念にガスケットを剥離させます。
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今回 M・OさんのRCM-543は MK‐Ⅱ純正エンジンと同じ
色合いで仕上げる為、耐熱塗装をする前にあらかじめ バフ磨きを
施しておきました。
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下研磨を済ませ鋳造部に何か支障がないか点検し、問題なければ
纏めて梱包・・・
これよりウェットブラスト&ガンコートの工程へと旅立ちます!
こちらも近日中に戻って来ると思いますが、同じ物とは思えない
ほど見事に美しく 再生されている事でしょう! (^^)v
M・Oさ~ん!
作業が若干 遅れ気味ですが、年末には車体立ち上げに入りたいと
思ってますんで、楽しみにしていて下さいね~っ!!!
この場を借りまして【業務連絡】させて頂きます。
T・H君、履歴書届きました。引っ越しの予定が決まったら
また連絡下さいね!
それから本日電話しました T・M君、また連絡 待ってますよ!
