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Home» SANCTUARY 公式ブログ » ゼッケン39 最後の挑戦 (その11)

ゼッケン39 最後の挑戦 (その11)

6月末に行われた、Zレーサー3号機のシェイクダウン・・・

 

 

前々から決まっていた事だが タイミング悪くイタリア・ドイツへの

出張が重なってシェイクダウンには立ち会えなかったものの 状況の

報告は入って来ており、ミラノにて 居ても立ってもいられない心境

だったのを憶えている・・・

 

 

31071502 (30).JPG

バージョン1として完成を果たした、Zレーサー3号機・・・

 

辿り着いた先に待っていたのは、わずか数周で 走行中断と言う

無念の結果であった・・・

 

31071502 (38).JPG

全てがオリジナルジオメトリで 存在しないディメンションだから

むしろシャシーのセットアップに時間が必要だと言うのに、この日

シリンダーヘッドからの圧縮漏れで まともに走行が出来なかったの

だから、何とも情けない結末・・・

 

31083102 (1).JPG

プラグにくっついたまま、抜けてしまったアルミのスリーブ。

 

原因は、中2気筒のプラグ穴に施されていたヘリサート不良を

直すべく、オーバーサイズで製作し 挿入したアルミスリーブが

溶けて 周囲から圧縮が漏れた事だった。

 

始めから じわじわ抜けつつあった圧縮が シャシーダイナモ上で

症状が少しずつ進行し、コースインと同時に一気に悪化・・・

 

もはや成す術なしの状況に 終わる。

 

 

 

31083103 (2).JPG

7月に入り、問題であるシリンダーヘッド修復に取り組んだ。

 

プラグ穴に挿入したオーバーサイズのアルミスリーブを、上下から

溶接して 気密性を保とうと試みるが・・・

 

  

31083103 (1).JPG

前回の走行で スリーブの周囲にカーボンが不着していたのか

溶接部が黒ずんで沸いてしまい、思う様に上手く溶かせず・・・

 

溶接は美しい程 しっかり溶け込んでいる特性がある為、どうにも

きれいに溶け込んでいない状態に一抹の不安を感じたが、それでも

5割近くは繋がったと判断できた為、このままネジ切り加工へと

踏み切る。

 

この後 新しいシートリングを圧入して、バルブを擦り合わせし直し

燃焼室形状を復元させれば完成だ。

 

31083101 (4).JPG

燃焼室を元々の多球形状へと戻すべく、隣の燃焼室形状を見ながら

刃物とフラップホイールを用いて 丹念にそっくりな形へと削った。

 

見た目は似ていても 実際の容積にバラツキは出ているだろうから

それを揃えるべく、全ての気筒容積を測定しようとしたが・・・

 

31083101 (5).JPG

中2気筒の燃焼室測定に 差し掛かったところ、なぜか測定液が

なかなか溜まらない・・・

 

注入シリンダーに詰まり物でもしたかな・・・ と思ったが、直後

 

一瞬 まさか! と 青ざめる。

 

おもむろにヘッドを上げて見ると・・・

 

 

31083101 (7).JPG

やっぱり!

 

原因は修正したプラグホールからの 液漏れ・・・

それもポチョポチョと早い速度で落ちる、尋常ではない漏れ方だ。

 

 

巣穴かっ?

 

31083101 (10).JPG

目に見えないとは言え、いずれにせよ 只そのまま満たしただけの

一気圧で ここまでダラダラ漏れでは、圧縮など掛けようものなら

ひとたまりも無いだろう・・・

 

 

ダメだ・・・                    全然  直ってない・・・

 

全く予想していなかった事態に 気持ちが揺れまくる。

 

31083101 (11).JPG

今までこういった類の修理を 沢山こなして来たじゃないか・・・

いつだって 何だかんだ言っても、上手く直せて来れたのに。

 

溶接で盛って目で見て削り、さも 最初からそうであったとばかり

人より器用に加工が得意だし、重要となる絵心だって自信があって

自分の目と手と 感性を、誰よりも信じて来た・・・

 

金属を相手に まるで彫刻をしているかの如く上手く修正を施して

自らが己惚れる程の出来ばえで こなして来たのだが

 

今回はなぜか・・・                  直せない・・・

 

 

31083101 (9).JPG

思い切って患部をすり鉢状に大きくえぐり、奥深くまでトーチを

入れて溶かし込んでやれば 直るかも知れない・・・  と、そんな

思いが一瞬 頭をよぎったが。

 

そこまでやれば 熱の影響で、ガイドもシートリングもやり直しに

なるのは確実。

 

今は このヘッドに執着してはいけない・・・

まずは健全な状態で走らせる事が大事であって、修理は二の次だ。

 

31083101 (1).JPG

不本意だが、もう一つ用意していたスペアのシリンダーヘッドを

フルノーマルだが 使うしかない・・・

 

31083101 (12).JPG

バルブもポートも 完全にスタンダードなノーマルヘッドだが

今から加工していては 来週の走行には絶対間に合わないから

そのまま素組みして とにかく走らせる!

 

31083102 (11).JPG

完成したばかりのレーサーと言うのは、とにかく ゼロスタート。

 

ましてや3号機は、A16のオリジナルフレームシャシーであり

前後サス・車高・最終減速比・ブレーキフィールやポジションまで

とにかく ありとあらゆる車体セットアップ課題が山積している。

 

31083102 (10).JPG

6月のシェイクダウンが とてもそれ所ではない終わり方だった

だけに、今度の走行を落とす訳には 絶対行かなかった・・・

 

贅沢は言えない。

 

エンジンパワーは先延ばしにして、まずは全開走行が出来る事。

もはや優先順位はそこにある。

 

 

31083102 (4).JPG

カムも今までと同じ ロースペックなものを使用しているが

とにかく4気筒、気持ちよく燃焼してくれれば いい・・・

 

そしてその間、11月の本番までにヘッドの修理を成功させるか

あるいは 新しいシリンダーヘッドを造り上げるか・・・

いずれにしても 今は車体のセットをスタートさせる事である。

 

31083102 (9).JPG

急遽、フルノーマルのシリンダーヘッドで完成させたエンジン。

ZX10Rのフューエルインジェクション スロットルボディは

当然の事ながら 取り付けできない・・・

 

A16に使用している Z1000の純正スロットルボディを

アダプターを介して取り付ける仕様だ。

 

 

そして2日後・・・

 

 

 

31090301 (2).JPG

エンジンが搭載され、無事 火が入る・・・

 

31090302 (6).JPG

ツインプラグではない シングルプラグで、バルブやポートの径も

フルノーマルのヘッドだから、もう一度マップ調整が必要であり

次の走行日まで もうあまり日がない。

 

 

前途は多難・・・

が しかし、これで初めて3号機は 全開走行ができる事だろう。

 

 

今までのレースだって 最初から上手く運んだ事なんて無かった。

 

いつだって 一歩ずつ・・・

失敗して 挫折して、その繰り返しの中 一歩ずつ歩んで来たんだ。

 

 

今度の走行には これで臨む・・・

 

まずは一歩、踏み出さねば。

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