３９の挑戦　Ｒｏｕｎｄ‐３　（その１０）

Ｓ・モンスター ＥＶＯＬＵＴＩＯＮ　クラス優勝・・

 

 

あの 黄色い オリジナルフレームマシンが、健在で あったなら・・

勝利の行方は、わからなかっただろう・・　　　　　だが レースは、みずもの・・

あらゆる危険性をも 視野に入れ、生き残った者 こそが、真の勝利者となる

 

 

この勝利は、勝ち取ったもの・・　　　　生き残って、勝ち得た 勝利であると・・

そして 目指していた、頂・・　　　　５９秒台への 突入・・

ノーマルフレームベースの 空冷Ｚで、５９秒台ラップを 叩き出したのだから・・

これ以上に 嬉しい事はない・・　　　　これ以上に、誇れる事は ない・・

 

 

みんな、よくやった！・・　　 　思わず そんな言葉が、出ていた・・

（正直 お前達に・・　大変厳しい要求を、してしまったのかも 知れない・・）

嬉しい反面・・　　　　心の中で、胸が痛んだ・・

 

 

それでも この結果は・・　　これからの・・　 全員の自信に 繋がる事だろう・・

今は 素直に、健闘を讃えたい・・　　　　そして心から、喜びたい・・

 

 

後は ホームストレート上で、上田が 帰って来るのを 待つだけ・・

 

 

喜びに沸く メカニック達に、表彰台に 連れて行かれる、上田・・

上田も 嬉しそうだ・・

 

 

Ｓ・モンスター ＥＶＯＬＵＴＩＯＮ クラスは、残念ながら エントリー台数が 少なく

それ故に、トップ１台のみの 表彰であった・・

 

おめでとう・・　　　セカンド世代に 託されて、初めての １位である・・

 

 

久しく 見ていなかった、上田 満面の笑顔・・　　戦いが　厳しかった事を　物語る

本当に、 これほど喜ぶ 上田を・・　　 私は これまで　見た事がなかった・・

 

 

そして、これほど喜びを あらわにする、 彼らの姿を 見るのも、始めてだった・・

 

 

決勝リザルトを、繰り返し 何度も見ては 喜んでいる・・

 

 

５９秒 ９１３・・　　　確かに ラップ２周目で、刻まれた タイムだ・・

あの フレームディメンションで・・　　よくぞ このタイムを 叩き出してくれた・・

上田に 感謝したい・・　　そして ここまで残った、セカンド世代 メカニック達に

お前達の 力で 勝ち取ったものだぞ と・・　 心から 称賛を送りたい・・

 

 

プロジェクトＪＡＭ　成毛氏にも 感謝・・　　　本当に お世話になりました・・

他にも 沢山の人達に、支えられた レースであった・・

 

ＳＳイトウ・・　　アキオにも、ずい分 助けられた・・

 

そして 決勝前・・　 パワービルダー 針替氏にも、 感謝と敬意を 表したい・・

 

 

 

祭典は 終わり、パドックに いつもの静けさが 戻って来た・・

 

 

先ほどまで、激しいレースが 展開されていた コース上にも、静寂が戻る・・

 

 

２０１４年　テイストオブツクバ 皐月の陣は、こうして 終わりを告げた・・

 

（次回、３９の挑戦　最終回）